ETC車載器の購入前に知っておくべき基本的なこと

ETCを利用するためは、ETCカードとETC車載器が必要となります。ETCカードについては「」をご参照ください。今回は、ETC車載器についてお話します。

ETC車載器のタイプ別紹介

ETC車載器のタイプ別紹介
※画像はイメージ
ETC車載器には、料金所に設けられたアンテナと料金情報をやり取りする機能を備えています。タイプは、2ピース、3ピース、ビルトインなど取り付け場所によって選ぶことができます。

また、ETCカード未挿入や抜き忘れ、アンテナの未接続、ETCカードの期限切れなど、異常時にブザーや音声案内をしてくれます。ここでは、ETC車載器のタイプ別に見ていきます。

【2ピースタイプ】

ETCカード挿入口とアンテナが一体となった最もシンプルなタイプのETC車載器で、ダッシュボードの上に取り付けて使用します。

メリットは、安価なことやETCカードの出し入れが簡単なこととコンパクトなことです。デメリットは、外から受信しやすい位置に設置しなければならないため、ダッシュボード上など設置場所が限られることと社外から丸見えになってしまうことです。

現在は、3ピースタイプとの価格差もなくなったので見かけることは少なくなりました。

【3ピースタイプ】

車載器本体とアンテナ部分が分離したタイプのETC車載器なので、アンテナを受信しやすい場所に設置しておけば、車載器の設置場所は自由に選べます。

通常は、アンテナをバックミラーの後ろやフロントガラスの上部など運転の際に邪魔にならないところに設置し、本体は、カードの抜き差しが楽なグローブボックスの中や蓋のあるセンターボックスの中に設置します。

特にデメリットになるものは見当たらず、メリットといえるのは、外から本体が見えにくいのでセキュリティ上安心というところです。

【ビルトイン】

新車購入時にメーカーに依頼して取り付けてもらうなど、メーカー純正品がほとんどですが、市販のものでもビルトイン対応の車載器本体もあります。

内装やデザインを重視するドライバーに根強い人気です。すでに取り付けられた車載器を取り換えたい場合は、設置不可能だったり、追加の部品が必要なこともあるので事前にメーカーやカー用品店などで確認が必要です。

ETC車載器の販売メーカー3選

ETC車載器の販売メーカー3選
ETC車載器を販売するメーカーは、世界的に有名なメーカーからカー用品を販売するメーカーまでさまざまなメーカーがあります。

それぞれ一長一短があるので用途や希望タイプに合わせて購入できます。ここでは、代表的なメーカー3社のETC車載器を紹介します。

【アルパイン株式会社】

さまざまなカー用品を販売しているメーカーで、カーオーディオやカーナビなどが有名です。ETC車載器は、同社製のカーナビとも連動し、ナビ画面と音声でETCレーンの位置情報や通行料金をナビ画面に表示してくれるなど同メーカーならではのサービスも魅力のひとつです。

また、見た目にこだわるドライバーには、「パーフェクトフィット」という純正キットを使うことで、トヨタ、日産、ホンダの車両の多くに取り付けることができます。

【パイオニア株式会社】

オーディオ機器を中心に販売しているメーカーですが、カロッツェリアというブランドでETC車載器をはじめカー用品も販売しています。

アンテナは小型で軽量なので、ルームミラーの裏に取り付けられることで人気です。また、12V対応の普通車だけではなく24V対応のトラックにも対応できるということで多くの車両に取り付けられています。

【パナソニック株式会社】

世界的に有名な家電メーカーですが、ETC車載器も販売していてカーナビと並んで人気です。販売されている機種も2ピースタイプから3ピースタイプまでラインナップが揃っていて、なかでも音声案内がエラー時のみの機能が最小限のタイプが人気です。

また、ETCカードが誤って出ないよう差し込むとロックがかかるスライド式なのも人気の理由のひとつです。

セットアップとは?

ETCカードを入手して、ETC車載器を購入して設置しただけではまだETCを利用することはできません。専門業者に「セットアップ」をしてもらう必要があります。

ETC車載器は、車両とペアで登録されて利用できるようになるので、まずは、ETC車載器に車両情報を登録しなければなりません。

この車両情報をETC車載器に書き込み作業を「セットアップ」といいます。セットアップは、ETC車載器を購入したカー用品店やディーラーなどに依頼します。

セットアップの注意点

カー用品店やディーラー、通販サイトなどで購入した場合は、購入先でセットアップ作業をおこなってもらえるので問題ないのですが、ETC車載器搭載の車両を知人から購入した場合やETC車載器のみ譲り受けた場合などは再セットアップをして登録情報を書き換える必要があります。

たとえば、何らかの事情でナンバープレートを変更した場合は、あわせてSTC車載器の再セットアップが必要となります。ETC車載器に登録されている情報と実際の車両情報に差異があった場合は、ETCシステム利用規約違反となります。※罰則はありません。

何が必要なのかを明確に

今回は、ETC車載器についてお話しました。
各メーカーそれぞれにこだわりの機能や形などがあり自分の好みのタイプを選ぶことができます。
すでに導入している方はもちろんまだ導入していいない方もぜひETCを導入してみてはいかがでしょうか。